【焼きそばパン】圧倒的事実の前では小手先の理屈なんて吹き飛ぶという話。




人間は考える生き物である。

全ての物体には存在理由があり、物理現象などの物事は全て理屈で説明がつくほどの深い理論で構成されている。

だが、どれだけの深い考察がなされようとも、圧倒的な現実の前には、理屈だなんて無力だと感じることはないだろうか?

 

僕は何度もそんな事件に遭遇している。

自然災害や理不尽な暴力、親しい人の死等、恐らくこの記事を読んでいるみなさんもまた、残酷なまでの現実に心を痛めたことがある事であろう。

 

そしてこの暖かい春の陽気のなか、僕はまたしても完膚なきまでに心を痛めつけられてしまった。

今回は、僕の心を傷つけたそのモノについて語ろうと思う。

 

焼きそばパンである。

 

焼きそばパンを巡る議論は、これまで何十年も全国各地で幾重にも繰り広げられてきたであろう命題である。

つまり、炭水化物である「パン」に、同じく炭水化物である「麺」を挟むという暴力にも近い振る舞いについてである。

 

ここで少し話が逸れるが「W炭水化物」について少し述べておく必要がある。

一般的に、ご飯+パンなどのいわゆる「主食+主食」=「W炭水化物」は、食事の取り合わせとしては相性が良くないとされている。

いや、一般的ではなくとも相性が良くない事は容易に想像がつく。

 

お腹を空かした部活帰りの男子高校生の夕食に、白米と食パンだけを出そうものなら、ちょっとした傷害事件が起きても減刑の余地は十分にある

そんな「アンチW炭水化物勢」に対抗する一筋の光明、その代表格が「ご飯とお好み焼き」「焼きそばパン」である。

両者とも紛れもなくW炭水化物の中のエースである事は間違いない。アンチ勢のなかにも、この絶対的エースだけには敗北を認めるというものも少なくない。それだけ彼らの実力はずば抜けているのである。

 

だが、私はここで異を唱えたい。彼らが強いのは本当に彼らの実力なのか?という点である。

要するに
「お前らが強いのって、ソースのおかげじゃね?」
ということである。

お気づきになったであろうか。

そう。ご飯とお好み焼き、彼らは決して本来なら相見えるような関係性ではないのだ。「お好み焼き(ソースなし)+ご飯」では彼らは一気に輝きを失うのだ。
つまり、ソースという潤滑油を介してお好み焼きはご飯に接触を図っているのである。

 

では、ソース+ご飯、というのはどうだろうか?

想像しただけでも味が濃い。決してまずくはないのだが、ソースをおかずにご飯を食べるというのは気が進まない。そしてちょっと貧乏くさい。

だが、お好み焼き(ソースなし)というそれ単体ではなんとも味気ないその料理に「ソース+ご飯」を組み合わせると途端に輝き出すのである。さながら化学反応だ。

つまり「お好み焼き+ご飯」が世間に認知されているのではなく、「ソースのかかったお好み焼き+ご飯」が認知されているのである。要はソースのおかげなのである。

余談だが、このソースはおたふくソース一択である。

 

そして、同様のことが焼きそばパンにも当てはまる。

焼きそばパンに関しては、そもそも焼きそばという食べ物がソース味ということが前提なのだが、少し味の濃い焼きそばに程よくあう素っ気ない味のコッペパン、というのがなんともうまく口の中の塩分を調和する。見事な黄金比なのである。

 

だが少し待ってほしい。

こんな栄養のことを度外視した破天荒な食べ物を果たして認めるべきだろうか?

健康志向ブームが到来している昨今に、こんな栄養バランスのカケラもない商品を容認することができるか?

否、一般の感性であれば、答えはNoである。

 

だが、それでも空腹の僕はコンビニで買った焼きそばパンを見て思うのである。

時に、理屈なんかとは関係ないことが世の中の真理だったりしないだろうか?

 

一流シェフが作ったフランス料理より、部活が終わった腹ペコの状態でかき込む白飯の方がうまいと思ったことはないか?

全然タイプじゃないはずなのに、いつの間にかその人のことしか考えられなくなるような恋をしたことはないか?

嫌で嫌で仕方がなかった出来事が、いつの間にかいい思い出に変わっていたりしないか?

 

そう、きっと同じなんだ。

理屈なんて後付けで、食欲とか性欲とか睡眠欲とか、理屈なんて知らなくても人間は本能でずっと昔から行動していたわけである。

だから結局のところ、圧倒的な欲望や真実の前には、理屈なんて吹き飛ぶのだ。

 

そして焼きそばパンを一口。

水分が少ないコッペパン、そして噛めば噛むほど口内の水分を奪っていくソース焼きそば、そこに流し込む牛乳・・・

あああああああああーーーーー

 

 

結論

 

焼きそばパンうまーーーーーーーーーーーっ!!!

 

 

それではっ!!





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